
■ はじめに
婚活って、自分を商品みたいに磨き上げなきゃいけないから、どうしても息切れしちゃうわよね。
あら、また会ったわね。
元・婚活戦士のひかりよ。 かつて100人以上の男性とお見合いを重ねてきた私だけど、ずっと無敵だったわけじゃないわ。むしろ、焦りすぎて「心」をどこかに置き去りにして、ボロボロになったことだって何度もあるの。
そんなとき、私は戦場(婚活)を離れて、ある場所へ向かったわ。
今日は、戦士が再び立ち上がるための「心のメンテナンス」のお話。
■ ☕️ 婚活戦士の休日 — 婚活と清澄白河の「余白」(小説風体験記パート)
婚活では外見も大事。
そう信じて、私は美容院や高価な美容家電に惜しみなく投資してきた。 最新のナノケアで髪をなびかせ、リファで肌を整える。鏡に映る自分は、確かに「完璧」に見えるはずだった。
でも、私の胸には、消えない焦りが居座っていた。
「外見は完璧でも、心がついていってない。これじゃダメだ……」
週末。私は母のすすめもあり、少し離れた清澄白河(きよすみしらかわ)へ足を運んだ。
この街は、2015年にブルーボトルコーヒーが日本初出店地に選んだことで火がついた、通称「東京のブルックリン」。古い倉庫を改装したモダンなカフェと、静かな美術館、そして昔ながらの住宅街が共存する、独特の“余白”が魅力的な場所だ。
■ 紅茶専門店TEAPONDで見つけた、幸運の象徴(小説風体験記パート)
喧騒を離れた私は、紅茶専門店『TEAPOND(ティーポンド)』の扉を開けた。
店内に入った瞬間、夢のように芳醇な香りに包まれる。棚に並ぶ色とりどりの缶を眺めているうちに、ふと一つの紫色の缶に目が留まった。 15周年記念の「アウルブレンド」。
「フクロウって、幸運の象徴だっけ」
その美しい紫と、夜を見守る賢者のようなフクロウの姿に心を惹かれ、私はそれを購入することにした。
お会計のとき、店員さんが缶と一緒に小さなカードを添えてくれた。 「この可愛いカードに淹れ方が書いてあります。ぜひ、ご自宅でゆっくり楽しんでくださいね」
私はそのカードを見つめた。まるで物語の挿絵のような、愛らしいデザイン。
(このカードの通りに、丁寧に紅茶を淹れる。それって、自分の生活を丁寧に扱うってことだよね……)
■ 丁寧な「淹れ方」が教えてくれたこと(小説風体験記パート)
ふと思い出したことがある。
紅茶って、「牛乳を先に入れるか、後に入れるか」で、イギリスでは大論争になるほど奥が深い。 でも、一番大切なのは、まず熱湯で茶葉をしっかり開かせること。余計なことをせず、基本のステップを一つひとつ忠実に守ることこそが、最高の香りを引き出す。
婚活も同じかもしれない。焦ってテクニックを詰め込むより、まずは「自分」という土台を丁寧に整えること。
TEAPONDを出た私は、歩いてすぐの『ブルーボトルコーヒー』に立ち寄った。清澄白河のブームを作った、あの開放感あふれる空間。
目の前には、滑らかなアイスラテと、温かいハートが描かれたラテアート。
■ 心の余白こそ、最高のコンディション(小説風体験記パート)
ラテを一口飲みながら、私は考える。
ナノケアのツヤ髪、リファの潤い肌は手に入れた。 平均的な美しさは手に入れたはずなのに。 でも、今の私に本当に必要だったのは、この紅茶の香りや、清澄白河の静けさのように、焦りを手放して自分を慈しむ「心のゆとり」だったんだ。
家へ帰って、カードの指示通りに紅茶を淹れる時間は、きっと自分の生活にゆとりと美しさを取り戻す儀式になる。 この「心の余白」こそが、お見合いの席で相手を惹きつける、一番魅力的な「心のツヤ」になるのだと確信した。
私は、紫の缶をそっとバッグにしまった。
(最高のコンディションで、行ってきます。)
清澄白河の澄んだ空気のように満たされた心で、私はまた、新しい出会いに向かって歩き出した。
■ さいごに
いかがだったかしら?
戦場にいると、どうしても「勝つか負けるか」「選ばれるか選ばれないか」で頭がいっぱいになっちゃうわよね。
でも、カサカサに乾いた心のままじゃ、素敵な運命もすり抜けていっちゃうわ。
高級な美容液を塗るのもいいけれど、たまには自分に「美味しい紅茶を淹れる時間」をプレゼントしてあげて。
清澄白河の街みたいに、あなたの中に「余白」ができたとき、そこにふっと幸せが舞い込んでくるものよ。
さて、次はまた戦場のお話に戻ろうかしら。
それとも、あなたの心を癒やす別の場所を教えようかしらね?
感想や、あなたのお気に入りの「余白の作り方」があれば、ぜひ教えてちょうだい。

